どこの観光地へ行っても、女性のグループが目立ち圧倒されてしまいます。
そうです、今や女性に人気のない観光地、またはお店ははやりません。ダメですね。
どうしてでしょう。
その理由はいくつかあると思いますが、何と言っても女性は季節感や流行に敏感で、時代の流れをつかむのが上手ですね。
それから、昔に比べれば、時間とお金に余裕が出来て、自分でライフスタイルを選択出来るようになりましたね。
そして、野山の花や草のことを良く知っていて、四季の移り変わりに心をときめかす。
つまり、ロマンチストなのです。
もう一つ、男性に比べて気配りが上手ですから、逆に言えば、サービスが悪いとすぐに気が付いて、評判が悪くなってしまいます。
富士宮市観光協会では、この女性の優れた感性と鋭い感覚にお願いして、5年前から女性部をつくって、機関紙「いずみ」を発刊してもらい、公民館などの公共の場に配布したり、協会関係者に毎月郵送してもらっています。
「継続は力なり」と昔から言いますが、今月4月号でとうとう60号になったのです。
内容も観光協会のホットなニュースはもちろんですが、それにとらわれず、富士宮市のまちおこしや商店街のイベント、そして、日頃日の当たらない隠れた文化資源などを紹介したり、とにかくバラエティに富んでいるのです。
この紙面がますます充実することと、協会の組織の拡大がピッタリ比例して、今ではこの「いずみ」が届くのを心待ちにしている会員が増え、協会を辞めたいなどの声はなくなってきました。
「入っていてもあまりメリットがない」とか「会費が高い」などと言う方もいたようですが、「いずみ」を発刊するようになってから、このような声は聞いたことはありません。
やはり、損得なしで純粋に努力している姿は美しく、人の心を打つのですね。
月に一度の発刊は、常日頃からメモを取ったり、原稿を書いたり、下準備がなければ出来るものではありません。
そして、少なくとも2〜3回の編集会議をやって、しかもテキパキとやらなければ、なんぼボランティアと言ったって、しまいには負担になってしまいます。
ところが、メンバーからグチ一つ聞いたことがありません。本当に不思議ですね。
よほどチームワークがいいからでしょう。
私が5年間、富士宮市の観光協会の会長として務めることが出来たのも、このような女性部の皆さんをはじめ、さまざまな「縁の下の力持ち」の皆さんが大勢いて支えてくれたおかげです。
心から感謝しています。本当にありがとうございました。
これからもますます、富士宮市観光協会と機関紙「いずみ」の発展を期待してます!
秋鹿 博
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