「少子化に思う」
2005.03.03

 平成15年の統計によれば、とうとう一人の女性が一生に生む子供の数(合計特殊出生率)は全国平均が1.29となって、毎年減少している。

 東京都では、なんと1.0を割り込んでしまった。

 単純に考えて、両親が二人だから、一人っ子なら将来半分になってしまうことになる。

 これは一体何が原因かと言えば、言うまでもなく若い人が結婚しないからであり、結婚しても子供を生んでくれないからだ。

 この少子化は、高齢化と違って予測することが出来なかった。

 それは、若い人達の「結婚観」が変わってしまったからだ。

 女性が家庭を持つことよりも、社会進出によってビジネスや自らの夢、つまり、自己現実に情熱を傾ける女性が増えたことで、決して責められるものではない。

 そして、何よりも女性は男性よりも良い意味で動物的なカン、感性に鋭く、将来に対する不安を感じているからではないか。

 この少子化の問題は、ただ子供が少なくなったという現象だけではなく、将来の社会のあり方、いや、家族のあり方まで変えてしまう大きな重要な問題を抱えていると思う。

 特に、女性が安心して子供を産める社会にするにはどうしたら良いのか。

 結婚したくなるにはどんなライフスタイルが必要か、どうもこれは、女性だけではなく、男性の側に問題があるような気がしてきた。

 若い男性諸君は、女性から見て、もっと魅力的で頼りがいのある人になってもらいたい、と言ったら、若い男性から文句が出るかな。

あきしか 博